最近TOKYOMXテレビで昔懐かしいドラマが放送されているんですけど、今流れている「ヤヌスの鏡」を見ていると昔も今も変わらない現実に思わず引き付けられてしまうんです。👀
父親に捨てられた母親が一人娘を置いて入水自殺してしまい、その娘を育てる実の叔母から母親の二の前にさせたくないと日々厳しく躾(しつけ)を受けているうちに、娘が精神を病んでしまい二重人格となっていつしか自分の知らないところでもう一人の自分に変身し、自由奔放に心の叫びをあげ続けるというストーリー。💔
私はこのドラマを初めて見ていて、まさに現代社会においてもトー横や新大久保に代表されるような、不器用ながらも今を必死に生きている若者たちの縮図が見え隠れしているように思えてしまうんです。👻
もう一人の自分のという存在は、社会を生きていく人間であれば誰でも生まれてくる現象ですし、それが大人であり社会人として認められる儀式のようなものなのかもしれません。🎉
ただそれは、本当の自分というものがすでに顕在化していて、その上で新たにその身にまとう着ぐるみのように表面的な姿であって、決して新たな人間として生まれ変わったわけではないというのが私の解釈なんですね。🧠
ですので本当の自分の確立は、大人になる前の幼少期の間に起きる様々な体験に大きく影響されるはずですし、その時期にうまく自分が確立できないと大人になってもずっとトラウマを抱き心がさ迷い続けてしまったり、今の自分を諦めてしまう短絡的な衝動に駆られたり、挙句の果てには他人に危害を加えることを厭(いと)わなくなってしまいます。👤
本当の自分というのはこの世に定義はないけれど、私の主観で例えるのならそれは「人として後悔しない自分」を意味するような気がします。🙋
そしてそれが現実のある目的をもってただ前を向いて時を忘れて万進していた頃の古き良き自分であり、この瞬間がいつまでも続けばいいのにとちょっとでも感じられていたとしたら本物です。💘
昔の人はそれを青春という言葉で表現していて、これが自分の人生の糧(かて)として心に深く刻み込んでいるんですけど、中にはまだそうした本当の自分に巡り合えていない人や、本当の自分を知っていながらあえて自分にフタをしてしまう人もいるんですよね。😭
このドラマの主人公のように本当の自分に巡り合えていない人は、常に自信がなく今の自分に怯え周囲の目を気にしてしまう傾向が強く、そのストレスから精神が病んでしまいいつしか人格そのものが別人に変化(へんげ)してしまうことも不思議ではないようです。👥
また本当の自分を知っていながら自分にフタをしてしまう人は、もうあの頃の本当の自分には戻れないと心底諦めていることからも分かるように、自ら気力も勇気もわいてこない他力本願的な人生に終始してしまうので、時として他人に迷惑をかけてまで自分の存在を誇示したり、思い通りにならないとすぐヤケを起こしてトラブルに発展するような、大人げない稚拙な行動になりがちです。👶
もちろん多重人格がすべて悪いというわけではなくて、それを自分自身でコントロールできているのであれば問題ありませんし、そもそも今の社会構造自体がそれなくしては渡り歩けなくなっているという側面もありますからね。😎
このドラマの結末はまだ分からないですけど、私の中ではどちらの人格も主人公自身のありのままの生き様として「あり」だとは思うんです。なぜなら人格こそ違えどそれぞれが人としてまっすぐで自分に正直な生き方をしていると思えるから。。。でもきっと最後には元の人格こそが良き姿として描かれるのかもしれませんね。👩
今、本当のあなたはどこにいますか。。。
それではどうかよいお年をお迎えください。🎍