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もう人間の体内でもプラスチックの汚染が始まっているようです😱

2025/02/11 08:00 公開

人の体内から検出されたプラーク状のマイクロプラスチック画像
人の体内から検出されたプラーク状のマイクロプラスチック画像

 これは先日NHKの「クローズアップ現代」で放送された大変興味深い現実のひとつです。📺

 近年プラスチックによる地球上の環境汚染が取り沙汰されているんですけど、これまで海洋の魚類やその付近に生息する鳥類の体内からプラスチック片が検出されてきているのは、皆さんもよくご存じのことと思います。🦈

 それは海や河川などで廃棄された発泡スチロールやペットボトルをはじめとする人工のプラスチック物が、長年に渡り砕かれマイクロ化することで否応(いやおう)なく生物の体内に取り込まれているのが現状です。🐦

 ところが最近になって野生の生物だけでなく、人間の体内からもマイクロプラスチックが検出されたとの衝撃的な事実が、イタリアのカルパニア・ルイジ・バンビテッリ大学教授ラファエレ・マルフェッラ氏のグループによって発表されたのです。📢

 彼らによると、動脈硬化症を患っている複数の患者の血管を検査したところ、その半数近くでマイクロプラスチックが検出されたとのことで、現在は人体に取り込まれた原因や経緯の調査解析が行われているそうです。🧐

 さらに深刻な状況は続きます。日本の早稲田大学教授大河内博氏の研究チームによりますと、大気中にもポリプロピレンなどごく軽量なマイクロプラスチック片が浮遊していることが確認されたとのことなんです。💦

 大気からの吸引物はすべて肺に送られますので、体内で分解吸収されることのないこうしたマイクロプラスチックは、私たちの肺胞の中で堆積(たいせき)し続けるということです。🌋

 また長年日本でプラスチックの環境汚染研究に取り組まれている東京農工大学教授の高田秀重氏のチームでは、すでに日本人の血液の中にも微細なポリエチレンなどのマイクロプラスチックが存在することを確認されています。💉

 今のところまだどのように体内に取り込まれるのかについては研究中とのことなんですけど、本来経口から入る異物であればそのまま排泄されるにもかかわらず、栄養素でもない物質が何らかの理由で体内に吸収されるというのは、確かに今までの常識では計り知れない部分がありそうですね。🧠

 問題なのはマイクロプラスチックの毒性と健康への影響度合いで、ここ数年急激にその毒性に対する研究論文発表数が上昇してきているそうで、研究が進むにつれその深刻度も高まる一方なのが現実のようです。😨

 唯一幸いなのは食事などで口から入ったマイクロプラスチックは、誰しもが必ず体内に取り込まれることではないということで、それには個体差があるそうなのがちょっとした安心材料というところでしょうか。😥

 先のマルフェッラ氏によれば、体内のマイクロプラスチックの影響から血管系疾患での死亡リスクが通常値の4.5倍程度高まることが報告されているほかは、これからの更なる調査研究の進展が待たれるばかりのようです。✋

 兎にも角にも身体の免疫が無力なプラスチックが体内に存在するということは、そのような状況に陥った免疫機能がどのような変化をもたらすのかさえ前代未聞の状況ですし、この問題を克服できなければ人類の存続自体が危ぶまれることにもなりかねませんよね。😈

 そして今やプラスチックなしでは人間社会そのものが成り立たなくなっている現実が、問題解決の道を自ら閉ざしていると言えるのかもしれません。。。


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