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裏切られたと感じた時あなたならどうしますか -その5-

2025/10/10 08:00 公開

人は組織の何をみて絆を結ぶのでしょう
人は組織の何をみて絆を結ぶのでしょう

 これまで主に個人間での裏切りについてお話してきたんですけど、今回は個人の集合体である企業などの組織に関わる裏切りについて考えてみようと思います。🏢

 組織と聞くとどこか堅苦しい印象もあるようなので、シンプルに言い換えれば同じ目的を持った仲間が集うグループであり、例えば動物が獲物を捕らえるために群れを成しているようなものと考えるといいかもしれません。🤔

 同志が群れを成すことで個人ごとに適切な役割分担が与えられるので、その一人一人が目となり(やり)となり(たて)となり各機能の遂行に集中することで、自分たちより大きく強い獲物でも的確に仕留められるようになります。🦏

 それは人間でも同じことで、過去にはあの巨大なマンモスをも狩りの標的にしていた歴史もあるくらい、グループの結成は個人の力を何倍にも増幅してくれる最良の仕組みであることは言うまでもありません。👯

 それが人間社会の中でいつしか組織として扱われるようになって、捕らえた獲物を他の仲間や家族また友人や知り合いに分け与えることで、その見返りとして報酬と信用度を維持・向上しながら生計を立てていくというスタンスが当たり前の世の中になっています。💰

 そして信頼の度を深めた組織は信用と収益の更なる向上を目指して、実績を積み重ねながらより大きな組織づくりに舵を切っていくことになるんですけど、こうした組織が大きくなるにつれ世界的な名声を高めていくこともまた事実です。🗼

 こうした社会的に大きな信用・信頼を得られている組織には、提供しているサービスや生産物などにもゆるぎない安心感や安定感を自然と抱くのが人間ですし、一切疑う余地のない絶対的な存在として無意識のうちに印象付けられる気がするんです。💖

 しかしここで人間のもう一つの本性、すなわち楽をして欲を満たしたいという(ごう)が組織の中で発現してしまうと、これまでの存在価値が一気に揺らいでしまうという現実があることも、すでに皆さんは気付かれていることと思います。😰

 最近のニュースで報じられているだけでも、公務の警察による恣意的な不正捜査をはじめ学校職員による窃盗や性犯罪、また大手金融機関による顧客資産の窃盗や大手コンピニチェーンによる商品の安全性偽装、その他信用ある組織内で責任ある地位の者による私的横領や課税申告逃れ、更にはネット時代ならではの近年急増している個人情報漏洩や外部攻撃に弱いWEBサービスの障害など、これまで絶対的な安心を公然と約束していた組織でのそれらは、日頃からその約束を信じ利用していた側にとっての裏切り行為として心の中に強く焼き付けられることもあるでしょう。🔥

 人と組織の間と個人間での裏切り過程で大きく違うのは、安定して社会的名声度が高い前者ほどより依存度も強く、その分裏切られた場合の影響度もより大きくなるということでもあるので、組織に依存していた人が多ければ多いほど、影響の伝搬率も更に増幅されるという特徴を持っていることです。📣

 もし人がもつ業の本質が心の底から安心して生きたいと願う生命本能の産物であるとしたら、現代においてそれを満たす行為は犯罪の一端にも関わる自分善がりな発想に起因するもので、当事者が属する組織に対し他の多くの人が抱く信用・信頼という安心感を完全に無視した以上に、それをあっさり根底から踏みにじったという事実こそ人と組織で結ばれた深い絆への明らかな裏切りと言えると思います。😈

 そしてそれを最も強く心苦しく感じている人こそ、組織の存在を常に重んじている経営責任者であり管理責任者であることは言うまでもありませんし、曲がりなりにも本来そうあるべきであると思っています。🧠

 組織の存在意義を単なる金の()る木と割り切っているか、冒頭の例え話のように獲得したものを皆で分かち合うことを常に念頭に置いているかで、これからは人と組織間の絆の深みが大きく変わってくるのかもしれません。。。

 そう言えばずっと巷を騒がせている裏金問題も、しっかりとこの例に漏れていない気もするようなしないような!?🧐


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